HAT&BOWLER HAT SERIES.310-313

半年くらい失敗とかしながらこれのファーストサンプルが形になったとき「ついにできた」と思って、みんなに見せびらかしに行ったけど特に反応ない中、前勤めていたレザーブランドの代表が「ポークミートパイハット協会に激震走るで」「やるやん」って言ってくれて、「ここのタンナーええよ」って訪問手配までしてくれて、ようやく製品までたどり着けたのがこの型です。

 

濡らした革を型にあてて、フェルトハットみたいに形を作っていくんだけど、革だからフェルトみたいに蒸気とか熱加えると繊維破壊されて硬くなっちゃうし、じゃあどうやるの?と聞かれたらいつも「気合です」というしかなくて、思いついたとき円状の型紙から立体を作るにあたって計算上40cmくらい縮めないといけないとこ出ていたので、これは出来ないと思い動き出すまでに半年くらいかかったのであった。